「女性研究者支援モデル育成」採択事業
参加するまで恥ずかしいことに、大学に
男女共同参画推進室があることも
「女性研究者支援モデル育成」事業ということも
知りませんでした。
平成18年文科省 科学技術分野における女性の
活躍促進施策の女性研究者支援モデル育成として、
平成18年度は10、平成19年度は神戸大学を含む
さらに10の機関でモデル事業がスタート。
「再チャレンジ!女性研究者支援神戸スタイル」事業は
科学技術振興調整費の委託事業として、神戸大学において
平成19年度から3年間実施されます。
この事業採択を契機に、男女共同参画を積極的に推進
することを重要であると捉えて開かれたシンポジウムです。
講演T「明日を拓く女性科学者」
神戸大学特別顧問 相馬芳枝さん
講演U「ささえあおう 子育てと自分育て
ー大学の課題と役割ー」中央大学教授 広岡守穂さん
特別講演「男女共同参画社会の実現を目指して」
内閣府男女共同参画局長 板東久美子さん
パネルディスカッション
特に理工系における女性研究者の割合が少なく、
第3期科学技術基本計画において
自然科学全体で25%と女性研究者採用の数値目標が
あがっています。
神戸大学における
「再チャレンジ!女性研究者支援神戸スタイル」事業では
女性研究中断者に正規雇用への道を拓くため、
能力が同等であれば女性を採用する
理工系学部で女性教員採用倍増計画など、
具体的な方法が示されています。
妻の「自分の育て」を夫がバックアップするべし。
自分育て=自己実現を夫婦でお互いに支えあい、
職場では各々がきめ細かな配慮をすることが
男女共同参画であり、大学は地域の中で平等なチャンスを
提供していくように
大きなメッセージを発信する重要な役割がある。
妻と子育てを共にしてきたつもりが実は全く
理解できていなかったという内容に
共感したという博士課程の学生。
どうして男性の育児休暇が増えないのか、
まだまだ役割分担のある社会への疑問。
そして何よりも、最後に発言された「神戸スタイル」で
スタートラインに立つであろう人に
早くここまで来てほしい!という教授の方の訴えに、
私は強く心を揺さぶられました。
が、その時男性の笑い声が聞こえたところに、
大学というこの場においても
「男女共同参画」の実現の難しさに、
溜息をついてしまいました。
例えどんな上下関係があっても、どんな人でも
人としては対等であり
そこには相手を尊重するということが不可欠であり、
そこから全てが始まります。
私にとっても、身近な家族の関係を考えさせられた
時間でもありました。
男女共同参画局長の板東さんとは、
育休をとられた男性の課長補佐の方の
メールマガジンにあった手記のお話をすることが出来、
名刺代わりにお写真をお願いしました。
