
JRの関係で「野洲」という地名は有名ですが
合併して「野洲市」になって3年、と聞くとちょっと
意外な気がしました。
しかし今や全国的にも大変有名で、多重債務問題で
全国の自治体から視察があるそうです。
芦屋から新快速で70分という恵まれた環境を生かすべく
消費生活相談員の生水さんのお話を伺ってきました。

「スーパー公務員」という表現がぴったりな
パワー溢れる方でした。
きちっとできなくて放っておいたから
多重債務になってしまうのであって
問題を整理するという強い決意を本人にもたせる為にも
半端ではないおしの強さが必要。
普通公務員は市民を怒りにくいが、時には私は怒ります!と。
しつこくしつこく電話して、時には1年かかることもあるが
問題解決にむけて決して逃がさないようにしていると。
相談に来る人だけではなく、問題拡大防止のためにも
「借金の掘り起こし」に色々な方法でアプローチし、
今や市民の方までも掘り起こしをしてくれるそうです。
いくら仕事とはいえ、一年もの長きに亘って
その人のことを救おうとするエネルギーには
ただただ驚くばかりです。
細い体のどこにそんなエネルギーがあるのかしら、と。
今回私が最も関心のあった各部署とのネットワークについては
野洲市では20メートル以内に各部署があるということも
関係しているようですが生水さんのように総合プロデュース
する人がいると他部署の方もその人に安心して
引き継ぐことができます。
その際個人情報が壁になることはないのかとの問いに
本人の為になるのだからそれは言い訳にすぎない。
9年間やってきて問題になったことはない。
やってやれないことはない、との力強さに圧倒されました。
ちなみにこの質問は議員に多いそうです。

また一緒にお話を伺った、
市民健康福祉部市民課 課長補佐の服部さんも
「民間とは違う公で働く、公務員のプライドとは
こういうものなのか」ということを
中島かおりに感じさせて下さる方でした。
反対に質問されて、ちょっとドキドキしましたが。
熱い市役所を目指します!という言葉通り、
のどかな市役所の中で
熱いお話にあっと言う間に時間がすぎました。
市役所から駅への途中に、一度は通り過ぎたのですが、
「珈琲大福」の文字に魅せられて
そのお菓子屋さんに入り、協働・参画が繰り広げられている
野洲のまちに触れた余韻にひたりながら、
店先で「珈琲大福」を頂きました。