「自治基本条例」千葉県流山市
「提案型公共サービス民営化制度」千葉県我孫子市
8:03JR芦屋発新快速、8:40新大阪発
のぞみ118に乗って、
初めての委員会視察に向かいました。


大手町から地下鉄千代田線に乗り、
馬橋で総武流山鉄道(流鉄)で千葉県流山駅へ。
つくばエクスプレスが開通して、流山市では
人口が増えているそうです。


昼食後流山市役所への途中「近藤勇陣屋跡」に立ち寄り、
市役所前では記念撮影(こういうものなのだそうです)
をする。
「自治基本条例」について企画財政部企画政策課の方から
お話しを伺います。
PI(対話集会)により進めていることが特徴です。
市民協議会メンバーを公募し、市民協議会勉強会を計7回、
PIを第一、第二ステージ、そして職員研修会も計4回、
のべ1278名参加でほぼ全職員が一回は参加され、
庁内LANによるアンケート結果もHPで公開されています。
PIは合計119回開かれ、参加人数3442人
(人口の2%)の参加がありました。
お話しの中で、「市民に委ねる覚悟」という
言葉が印象的でした。
市民からどのようなものがあがってくるかわからないが、
市民と市長と素案の締結に関する協定を締結している以上、
市民協議会の原案を尊重することが求められ、
その上での覚悟が職員には必要である、と。
MLも発行、流鉄の駅に「流山市自治基本条例ニュース」が
置いてあったり、積極的な取り組みが
目に見える形であらわれています。
憲法の解釈権にまで言及していて、
職員PT(プロジェクトチーム)によって、
この原案がどのようになっていくのか。
20年度中施行を目標にしているとのこと。
これからのプロセスも注目されます。
http://www.city.nagareyama.chiba.jp/section/kikakuseisaku/jichi/index.htm
(流山市のHPより)

参画と協働にその自治体の未来がかかっており
行政の透明性の確保は必至である、と
中島かおりはいつも述べていますが、試行錯誤しているのは、
市民、行政、議員と立場は違っても、想いは同じです!
その中から抜け出るには、腹を据えて、覚悟すること。
それが決まれば、自ずと道は定まってきます。
中島かおりが理想ばかりで甘い!と言われてしまう所以ですが、
根幹のところで理念が固まれば方向性が決まり、
やらなくてはならないことが見えてきます。
そして自治体において最もその舵取りができるのは、
トップだと思います。
先進的な取り組みをしているところでは、必ず職員の方が
言います。「市長の理解がありますから」と♪
前我孫子市長の福嶋浩彦氏と再会。お忙しい中、
夕食をご一緒して頂きました。
議員を3期、市長を3期務められた方です。
これからの議員とは?自治体のトップができること。
トップと議会はどうあるべきか。議会における会派とは?
普段あまり突っ込んだお話しが出来ない他会派の方々と、
福嶋前市長を交えての時間は、
とても有意義な時間となりました。
ありがとうございました。

宿泊はビジネスホテルです。
またどこにいようとも食事はするということで、
いくらか持ち出しもあり、徴収されます。
他市では日当がついたり、食事代として反対に
現金が支給されるところもありますが、
芦屋市ではそのようなことはなく
(視察に持ち出しがあることへの驚きもありました!)
派手なイメージはありません。

2日目は我孫子市に伺いました。
本庁舎とは別に議会等が別棟になっています。
公共を行政が独占する時代は終わり「新しい公共」という
言葉が使われるようになっています。
公共サービスはより充実させつつ、市役所はスリムで
効率的なものにしていくという
「大きな公共」と「小さな政府」という視点から、
昨年4月から「提案型公共サービス民営化制度」をスタート。
市の全ての事務作業1100以上を、
民間から民営化の提案を公募。
79件の提案があり、その後の協議で取り下げになったり
継続協議が必要なものもあり、
56件が審査委員会にかかり、34件が採用になっています。
担当課が協議しながら提案をまとめ上げる過程で
職員の意識改革につながるという効果もあるとのこと。
ただ76件の提案があった一次募集と違い、
二次募集ではわずか6件と少なく、
提案しやすい制度にしていかなくてはならないという
課題もあるとのことでした。
その後、議場における採決表示システムを拝見しました。





芦屋市では本会議場における議案の可否は
原則起立によって諮られますが、
起立によることなく手もとのボタンで操作し、
画面で議員の賛否が一目でわかるようになっています。
もともとは賛否をわかりやすくしてほしいという
市民からの陳情があったそうです。
当初は不採択となり、その後採択され、
このシステムが導入されたそうです。
芦屋市では質問席は真ん中にありますが、
我孫子市では議場の出入り口と、市長に近い場所にあります。
自治体によって状況と考え方による差はかなりあるようです。
今回自分の調査事項による視察と違い、
委員会での視察ということで、少々勝手がわからず、
先輩議員の方々よりも先に名刺交換をしてしまったりと
少々の失敗もありました。
またせっかく伺っているので、自由時間を頂いて、
市役所の中をもう少し見せて頂きたかったな、という
思いもありました。
ただ、毎日のように視察があるところは大変だと思います。
多くの方々との出会いに感謝しつつ、頑張っていこう!
というエネルギーをまた頂きました。
ありがとうございました♪♪