
@「少子化の現状と次世代育成支援の取組について」
A「子育て支援の輪」7道府県のつどい
@については「厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課
少子化対策企画室 室長補佐」という
一度では覚えられないような難しい肩書きの方が講師でした。
国のお話しを直接聞ける機会はあまりないので、
堺市まで出かけていきました。
行政の世界がどのように動いているのか一年生なりに最近、
少しづつですがわかりかけてきました。
市は県と国との関係があり、法律、計画、大綱、指針、
政令等々の関連があります。
市のことを学んでいても、ボトムアップの形で
その元になる計画、プログラム等に行き当たる
ということが多いのです。
そして、では他の自治体はどうなのか、
芦屋市と同規模の自治体は?
あるいは阪神間では?というような広がりになることが
平均的です。
そういう意味では、今回のこの企画はひとつのテーマに
ついて先進的な取り組みをしている
7自治体の事例研究発表が一度に聞けるという、
贅沢な企画だったように思います。
しかし、少子化の原因を国がどのように分析しているかに
ついては縦割りの弊害を感じるもので
決して満足できるものではなかったように思います。
出生率低下の人口学的な要因は、
「晩婚化の進行」と「夫婦出生児数の減少」で、
未婚率は男女とも依然上昇傾向にあり、晩婚化の進行は継続。
1.若年者の非正規雇用の増加
2.依然困難である女性の就業継続
3.子育て世代の男性の長時間労働
4.子育ての孤立化と負担感の増大
という結婚や出産をとりまく状況から、少子化、
次世代育成支援の取り組みについてのお話が続きます。
しかし、根本的な構造を改革することに国が
取り組もうとする必死さが伝わらなくて
ちょっといつも不思議です。
多くの人と人とのつながりの中で、支え支えられながら、
社会と関わりながら、子どもが育ち、
親が育つことの大切さ→「地域子育て支援」のかたち
という次世代を育む循環が重要との結論。
講師の方は、ご自分の子育ての経験についても
一生懸命に話され、お仕事柄個人的な質問を
受けざるを得なくても、
素敵なパパぶりに訴えかけるものは大きかったと思います。
支援するものと支援されるものの対等な関係を
いつも意識するように、という
NPOで子育てをサポートされている大阪の方の言葉が
印象的でした。
何れにしても、世代を越えて立場が違っても
皆が考えていかなくてはならない問題です♪