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2008年01月30日

視察

視察目的
「お父さんお母さん休暇について」広島県三次市
「小中一貫教育について」広島県呉市

三次市は雪でした。
4年前に合併し、生き残りをかけた闘いとしての
定住力を高めるために、子育て支援に力をいれている中、
三次市特定事業主行動計画〜すくすく子育て支援計画〜
において、子育て特別休暇「お父さんお母さん休暇」の
取得を義務付けています。

現在の育児休業制度とは別物の、特別の有給休暇です。
1歳6ヶ月に達する日までの1人の子につき、
最長2ヶ月(1ヶ月単位の取得可)の期間となっています。
休暇中の代替職員の人権費の確保として
管理職手当と特別職(市長含む)の期末手当の削減分を
あてています。
また新人職員のジョブローテーションによって、
休暇取得者の職場への負担を補っています。

平成18年4月から始まった制度なので今現在は
上手くかみあっているが、対象者が増えてくると
今後はどうなっていくかはわからない、
というお話もありました。
しかし、男性の働き方だけではなく職場全体の働き方、
その先には職場の構造にも影響を与えていくと思われます。
「男だから」という理由で育児休業制度を取得しない人の
背中を押してあげて、意識改革を発信していくのには誰かが、
どこかが取り組まなくてはいけません。

直接当事者の方からお話を聞くことはできませんでしたが、
プロジェクトチームの成果であるということを聞くことが
できてよかったです。
業務時間外で残業代がつかなくても、
積極的に活動しているチームがいくつかあるそうです。
その中から、この休暇制度は生まれました。
横断的に取り組むことによって、広い視野での
アイディアが生まれるのだと思います。

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呉市では、教育委員会の方からお話しを伺いました。
いじめ、自殺、問題行動、学習意欲や体力の低下など
義務教育をめぐる状況が深刻な中、
義務教育の充実、学校種間の連携・接続のあり方の
課題をクリアすべく、
4・3・2区分による小中一貫教育に取り組んでいます。

特区としてではなく現行の中での挑戦として、
試験的に一校で取り組み、
平成18年度からは、呉市立小学校(56校)、
中学校(28校)のすべての学校で小中一貫教育を
実施しています。
一貫教育といっても、敷地を同じくしてということではなく、
小中一貫教育校と小中一貫教育実践校と地理的にも
離れている学校でも実施されています。

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議場も拝見しました。

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全国に先駆けて取り組むにあたっての「最初」について
お聞きした時のお話が印象的でした。
新しい取り組みが、トップダウン・市長の意向で始まる、
ということはよく聞きます。
しかし、勿論そのようなお話もなく、
手を挙げたい人の「やる気」「情熱」というお話も
一切ありませんでした。
全国的な活動・状況を鑑み、専門家の指導・助言
(最大6人)や情報をもらいつつ、
管理職だけでは進まないので、軸になる先生をつくって
周りを巻き込んでいくというプロセスだったそうです。
思いや計画を実際の形にしていく時の、
もしかしたらその最後の一線は、
やる気あるいは冒険心・名誉欲などで語ることは
おかしなことで、「仕事」として冷静に
どのように取り組んでいくのか、
欠かせないのは状況分析と判断と最後に行動力なのかな、と。
その先にはチーム力とコミュニケーションと
広がっていくにしても、粗忽者の一年生議員の心には、
痛く染み渡った件でした。
芦屋市で職員の人と向き合う時、
感情やイデオロギーは別にして
仕事として割り切れないのかしら、と感じることもありますが、
仕事として冷静に向き合う姿勢は、
己にも必要だったと感じた瞬間でした。
大きな気付きでした。

また、今回の視察において共通して感じたことがあります。
仕事として「こうあるべき」「こうすべき」ということが
個人の裁量に任されている余地があるのならば、
しくみ・制度として確立して対象者の力量によることなく
実行されていく大切さを実感しました。
だからこそ法律は重要であり、法律とはそのことによって
生き難さを感じている人がいるのならば、
その声を吸い上げたものでなくてはならないのです。

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軍港として栄えた呉市では、海軍と造船の歴史を紹介する
「大和ミュージアム」という市立博物館があります。
呉市議会議長が歓迎のご挨拶の中で、観光地としてではなく
感謝の気持ちをもった場所なので、
是非訪ねてくださいということでご案内頂きました。

今回も多くの方々のお時間を頂きました。
三次市では神戸、呉市では西宮に以前お住まいだった
職員の方にも出会いました。
たくさんの出会いと心配りに感謝しつつ、
このことを確かな形にして皆さまにお返しするということを、
税金で報酬を頂いていることと同じ次元で
肝に銘じてしっかり働いてまいります♪
posted by 中島かおり at 21:34 | かおり通信
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