しかしながら、私たち議員は時にはそこから逃れることはできません。
脳死は人の死なのか。
人の死は何をもって認識されるのか。
臓器移植法改正案が、この国会で審議されています。
年齢を問わず、脳死を人の死とし、
臓器摘出できる年齢の下限をなくすという
いわゆる「A案」はすでに衆議院で可決されています。
他に、A案とほぼ同じ内容で、
脳死を死とするのは現行どおりに臓器提供時に限るという修正案、
現行法を当面維持して、子どもの脳死臨調を設ける案と
3法案ありますが、採決はいずれかの案が過半数を得た時点で終了します。
移植以外に命が助からないとされる子どもを持つ親と、
脳死診断後も育つわが子を見つめる親と、
立場が違えば思いも違います。
脳死状態のまま生き続ける長期脳死者は少なくないそうです。
本日お話しを聞かせて頂いた方々は、
超重度の障害をもつお子さんがいらっしゃる方でした。
双方の親は本来は権利がぶつかりあう立場だが、
子を思う気持ちは同じはずだから、
本当は同じ気持ちでやっていけるのではないか、とも思います。
というようなお話しをされていたことがとても印象的でした。
