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2010年07月01日

第四原発(台湾)の事故

4月末に、
Asia Pacific Greens Network
アジア太平洋の「みどり」会議

出席のため台湾に出かけた際、
第四原発にも視察に行っていました。

http://nakajima-kaori.sblo.jp/archives/20100429-1.html

その第四原発で事故があったというのです。

同じような発火事件は5月にも一回起きており、
一連の事故に対して、貢寮の反対運動をずっと支えてきた
現地のNGO「緑色公民行動連盟」が記事を発表しました。

ペン
第四原発「災害の予言」

洪申翰(ホンシンハン)(緑色公民行動連盟)


建設中の第四原発1号機の中央制御室で火災事故が発生し、
CVCF(無停電電源装置)が機能を失い、
うち4分の3のコンデンサ(蓄電器)、73枚もの
システムコントロール処理器が焼失し、
異常電圧を吸収するサージ吸収装置もほとんど故障した。

そのため、事故当時、
中央制御室のコントロールパネルの電源がなくなり、
画面もまったく見えなくなった。

もし運転中にこのような事故が起きれば、
操作員は原子炉の圧力、冷却水位、水流などの状態を
まったく把握できなくなる。
まるで目隠しで運転するようなものだ。

事故が起きたのはなんと3月31日。
環境団体がそれまでの現場管理報告を調べに調べても、
3〜5月度の月間報告に事故の記載は一切なかった。
台湾電力と原子力委員会は約2カ月以上も隠し続けていたのだ。
内部告発がなければ、だれも事故のことを知ることがなかっただろう。

6月10日、環境団体と田秋菫立法委員は、
原子力委員会と台湾電力を招き、共同記者会見をおこなった。
会見中、委員会は
「ただのコンデンサの電気ショートだ、過剰に反応する必要はない」
と主張した。しかし、だれも事故発生の原因を答えられなかった。
「このような事故は何回起きたか?」という問いに対しても、
お茶を濁した返事しか返ってこなかった。

その後、我々が呆れ、驚いたのは、6月17日付けの新聞で、
5月末にも同じ中央制御室で同じような発火事故が起きたことが報道された。
つまり、数日前の記者会見で、原子力委員会は公然とうそをついた。

そもそも、たて続けに起きた事故の深刻さはどのようなものなのか?
その後、筆者は電話で原子力委員会の官僚に再び質問を投げかけた。
原発のコアとなる中央制御システムの電気回路で発火、
主要電源が消え、予備電源に切り替えることもできないということは、
確かに「不思議で深刻な事故」のようだった。
官僚は、「回路設計に問題がある」
「少なくとも私は、このような事故を聞いたことがない。
海外の原発でもおそらくないだろう」と言った。

彼の情報によると、
台電は電気設備メーカーのGutor社ともめているようだ。
Gutor社のコンデンサは欠陥品だという台電の指摘に対して、
Gutor社は、冷房を設置していない設備室の高い室温が
発火につながったと主張している。

事故の「原因」は、回路設計であれ空調設備であれ、
どれも我々を呆れさせるような答えだった。
いったい、このような根本的な設計ミスが、あとどれくらいあるのだろうか。
発火や爆発事故がなければ、設計ミスも気づかれることがないのだろうか。

一連の事故の背景には、第四原発の分離発注問題がある。
台湾電力は、制御システムの工事や部品を数十もの下請け業者に発注した。
まるでカスタム車(改造車)のような原発は、
うまく一体化することができない。

数十年間の経験を積み重ねてきた原発技術者たちも、
第四原発にはお手上げ状態になっている。

与党国民党の呉敦義首相は、
第四原発を「建国100年の大型ギフト」と表現し、
中華民国建国100年記念日での商業運転を台電に命じた。
行政院(内閣)や経済部(経済省)は、
しきりに台電にプレッシャーをかけ続けてきた。

盲目的に発展を求める権力構造や、
責任分担が曖昧な分離発注工事および隠ぺい体質は、
とんでもない原発事故を予言している。
しかし、政府や台電は我々の警告を鼻で笑い
これらの心配は専門性のない杞憂だとあなどっている。

運転前の段階から、次々と起きる事故と情報隠ぺい。
原発災害の予言は現実になりつつある。この島に住む一市民として、
我々は低迷する社会の力を巻き返し、権力構造に抵抗しなければならない。

芦屋市議会議員 中島かおりホームページへのリンク




posted by 中島かおり at 21:15 | かおり通信
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