増井重紀著
牧歌舎

そして、人類が最初に使った鉄片の一部は、
今でも我々が今日使っている鉄の一部になって残っている。
鉄は一度この世に産声を上げたら、永久にこの地球上から、
宇宙から消え去ることはない。
鉄は鉄として存在し続ける。際限なく再生、リサイクリングされる。
鉄屑として何度となく回収され、何百回も国際結婚を続ける。
原始時代に使われた矢の先につけられた鉄片、アレキサンダー大王がギリシャ征圧に使った剣も、
十字軍の東方遠征の鎧も、鎌倉時代、源義経の刀も弁慶のなぎなたも、
その後の正宗の名刀の破片、あなたのお宅で使い捨てられた鍋、
あなたが乗った自転車…すべては回収されリサイクリングされて、
新しい鉄になり、
今度は火星探査のロケットの一部になって宇宙の旅に出るのだ。
鉄は永遠に生存し続ける。消えてなくなることはない。

神戸大学卒業後、住友商事に就職。
赴任先で米国有数の鉄屑会社へヘッドハンティングされ、大成功された増井氏の物語です。
頑張っている人からは言うまでもなく、元気と勇気を頂きますが、
上記のように鉄とロマンの相関関係に、違った意味でのロマンを感じます。
理想を夢見て政治の世界に入り、あまりの現実に
政治にロマンを感じることができない一年生議員ではありますが…。
ロマンを感じながら、本もゆっくり読みたいものです。
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ところで、今日は身内で新年の会食


甘いものを食べない伯父の分、デザートを二人分おいしく頂きました

