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2011年08月22日

中海干拓・淡水化事業についての視察

20日の講演会前、午前中に、中海に行ってきました。

鳥取、島根両県にまたがる中海と宍道湖は、日本で5番目と6番目に大きな汽水湖です。
汽水湖とは、海水と淡水が混じった湖です。

中海に5か所の水田用干拓地を造成し、
両湖を淡水化して干拓地と周辺既耕地の農業用水を確保するとして
当時の農林省の国営中海土地改良事業が
1963年にスタートしました。

その後、1970年に減反政策が開始されてたにもかかわらず、事業は続行されました。

淡水化のための水門も完成するも、水質悪化を心配する住民によって
反対運動が展開され、
水門は一度も閉められることなく、
1988年に、淡水化事業は凍結されました。

その後も再開の動きがあったが、反対運動もあり、
2000年に干陸中止決定、
2002年に淡水中止決定。

となります。

大根島より。

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水がある状態で、当時は区画整理がすでにされていたそうです。

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こちらの写真も少しわかりにくいかもしれませんが、
江島大橋 といって、急勾配となっています。

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かつて島根側の江島と鳥取側の境港を結ぶ道路は
中海・宍道湖の淡水化のために作られた中浦水門しかなく
跳ね橋のため船が通るたびに通行止めになっていました。

非常に不便であったために、この江島大橋がつくられましたが、
船が通れるようにとかなりの急勾配になっています。

2009年に、中浦水門は撤去されています。
写真は、かつて水門があったところです。

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芦屋市議会議員 中島かおりホームページへのリンク

posted by 中島かおり at 18:22 | かおり通信
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