本日はようこそ、芦屋市議会へおこしくださいました。
中島かおりです。
それでは通告に従いまして、3つの項目について質問を進めてまいります。
最初は、生活困窮者自立支援制度についてです。
平成27年4月1日に生活困窮者自立支援法が本格施行されました。
その前後において、議会でも議論がありました。
必須事業と任意事業の5つのなかで、なぜ就労支援事業を選んだのか、
という議論や制度の考え方の議論などがありましたが、
子どもの学習支援についてなぜ取り組まないのか、
という議論はなかったように思います。
当局からも、これまで、なぜ学習支援を選ばなかったのか、という説明はありませんでした。
今回、私は子どもの学習支援について質問をしていきたいと思います。
生活困窮者自立支援としての子どもの学習支援事業ですが、
子どもへの学習支援を通して貧困の連鎖を防ごうとすることを目的としています。
子どもの貧困ですとか、生活困窮者という言葉やレッテルをはることについて、
私自身は抵抗がありますが、法律等の名前になってしまっておりますので、
そのような単語を使うことにさせて頂きたいと思います。
また、生活困窮者自立支援制度に規定されている学習支援ではありますが、
子どもの貧困、その背景や支援ということに触れざるを得ませんので、
教育委員会にも答弁をお願いしておりますのでよろしくお願いします。
さて、夏頃、箕面の倉田市長さんとお話しをさせて頂く機会がありました。
子どもの未来を応援!首長連合が6月8日に発足しており、
倉田市長さんはその呼びかけ人のおひとりになっておられます。
私は、芦屋市としても是非、取り組んで頂きたい、と思って折を見て提案をしなければ、
と考えておりましたところ、11月の総会において芦屋市長も名前を連ねて頂いておりましたので、
よかった!と思ったところです。
そこで、子どもの未来を応援!首長連合に入られた意気込みをお聞かせ下さい。
生活困窮者自立支援制度については、各自治体によって取り組み方は多様です。
また必須事業を含めてどの事業を選んでいるのか、
またその実施についても直営なのか、NPO法人等への委託なのか、
ということについてはHP上で全自治体の一覧を見ることができます。
そのようななかで、本市においては学習支援事業には今のところ取り組んでおられません。
私は是非取り組むべきとの考えにたち質問しておりますが、
なぜ「子どもの学習支援」を選ばれなかったのでしょうか。
また生活困窮者自立支援制度は地域福祉課が担当しておられます。
学習支援については子どもの貧困という背景を考えざるを得ないのですが、
この子どもの貧困対策については、担当部署はどちらになりますでしょうか。
芦屋市における子どもの貧困率についてお示し下さい。
経済的な困難を抱える家族への支援として、
国は、学校をプラットホームとした統合的な子どもの貧困対策の推進 を掲げています。
現在、日本の子どもの約6人に1人が貧困状態にあり、8万人を超える子どもが虐待を受け、
12万人以上の小中学生が不登校となっている、と言われています。
そのように子どもを取り巻く厳しい状況下において、
私がこどもへの学習支援と申し上げているのは、
経済的な理由で塾に行けない子どもへの代替的な技術指導に特化するのではなく、
学習する空間や支援者でもある大人との関係性が
こどもにとって安心できるという居場所作りという意味を持つ学習支援であり、
このような子どもの学習支援・居場所作り活動に芦屋市として取り組むことはできないでしょうか。
(その必要性は認識しておられますか?)
本市において、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーの配置人数、
配置率、はどのようになっていますでしょうか。
そこから見えてくる子どもの課題はありますでしょうか。
学習支援に取り組む必要性については、どのようにお考えでしょうか。
ふたつめは、ルナ・ホールのあり方について です。
ルナ・ホールは芦屋川と共に、芦屋のまちの風景としてはなくてはならない存在になっています。
建築当時はとてもモダンな建物で贅沢なつくりになっていることは誰もが承知をしているところです。
しかしながら、間もなく完成から半世紀を迎え、
その間、この芦屋のまちそのものが大きな打撃を受けた阪神・淡路大震災の影響も受けており、
かなり古く弱っているという側面も否定できません。
また、市民会館のホールとしては、バリアフリーを存分に意識した建物となっていないために、
市民の方からこれまでも要望が寄せられてきたことと思います。
エレベーターの設置、段差がわかるようなマーキングなど、
その都度できる範囲での対応はして頂いてきましたが、舞台の袖とフラットな位置にない楽屋、
また迷路のような楽屋の配置など、特に高齢者の方々には使いにくくわかりにくいものになっています。
足元がよく確認できるようにさらに照明を明るくする、
またせめて楽屋内部から舞台への動線においてもっとわかりやすい案内、
例えば大きくわかりやすい案内表示板や病院などで見かけるような、
足元に案内を表示するという手法など、利用者に優しいホールにすることはできないでしょうか。
昭和44年に建築されてそろそろ半世紀が経とうとしています。
バリアフリーという点では抜本的な改善を求めたいところですが、
建替えや、(建替えは難しければ)外見はそのままに、
内部を改築するという計画等視野に入っていますでしょうか。
芦屋市の原風景になりつつあるルナ・ホールについての重要性は多くの市民が認識しつつも、
使い勝手の悪さについても多くの市民が認識をしていることと思います。
この際、市民アンケートをとって市民の意見、希望を把握していくということに
取り組まれては如何でしょうか?
毎年の要望にもこの件は入れさせて頂いておりますし、
私自身も少し前に、ルナホールの舞台に立った際に随分、ご一緒した方々から、
常に楽屋からの舞台の位置や、案内を求められました。
一年に市の行事等でルナ・ホールを利用している方々です。
それでも利用者の方々にとってわかりにくいことを改めて再認識した次第です。
まして初めて利用する方々にとっては、もっとわかりにくいことでしょう。
せめてその対応として、案内表示板、や足元の表示などは取り組んで頂けますか?
3つめは、子育て支援について です。
これまでにも子育て中の世代の方々への参画を目指して頂くという意味において、
市役所内における保育ルームや一時保育の拡充など、提案要望してまいりました。
しかし、方向性の否定はなくても積極的な取り組みとして難しいようなので、
今回は、一時保育、託児の拡充として、
審議会等開催時、集会所トーク、市が行う講演会等の一時保育サービスを実施すること。
その予算を確保することを求めます。
附属機関等の委員の性別、年代についてお示しください。
委員の子育て世代の比率についてもあわせてお示し下さい。
またその中でも公募委員さんの同じ比率についてもお示し下さい。
また是非HP等で一時保育、託児についてPRできないでしょうか。
そして、これらの、実施に関する要綱の整備を求めます。
移動赤ちゃんの駅についても、
秋まつりでの実施を皮切りに今後も市の行事等の際にもっと活用していくことはできないでしょうか。
子育てサービスの拡充としてもお伺いいたします。
国において様々なプランがありますが、
芦屋市としては、待機児童解消策として認定こども園を増設するだけではなく、
多様な保育サービスを提供していくように、
種々条件が整えば地域型保育事業の他のメニューにも取り組むという方向性について
検討することはできないでしょうか。
以上で一回目の質問を終わります。
ゆっくりと、わかりやすいご答弁をお願いします。

http://gikai.gikai-tv.jp/dvl-ashiya/2.html
(市議会HPより・今日現在はまだ録画配信は見ることができません)
