太平洋戦争の末期、80余日にも及んだ沖縄戦では、地上戦が展開され、
市街地のほとんどが灰塵に帰し、軍民合わせて20万余人が犠牲となりました。
この沖縄戦での兵庫県出身戦没者3,073柱の御霊を慰めるため、
沖縄本島最南端にある摩文仁の丘に「のじぎくの塔」が建立されています。
のじぎくの塔慰霊祭
主催・兵庫県遺族会
沖縄県における兵庫県出身戦没者3073柱の御霊を慰霊します。
島守の塔慰霊祭
主催・県
兵庫県出身の沖縄県知事島田叡氏をはじめとする沖縄戦で殉職した沖縄県職員を慰霊します。
「のじぎくの塔」の概要について
(1)建立の経緯 郷土兵庫県出身戦没者の御霊を慰めるため、
兵庫県戦没者沖縄慰霊塔建立委員会が県民の浄財を集めて建立した。
(2)建立の時期 昭和39年6月13日
(3)建立所在地 沖縄県糸満市摩文仁
(4)戦没者柱数 3,073柱
(5)塔の命名 県民から募集し「のじぎくの塔」と命名された。
「島守の塔」の概要について
(1)建立の経緯 沖縄戦で殉職された兵庫県出身の第27代沖縄県知事・島田叡氏をはじめ
沖縄県職員を慰霊するため、一般篤志家及び旧職員の寄付金で建立した。
(2)建立の時期 昭和26年6月23日
(3)建立所在地 沖縄県糸満市摩文仁
(4)戦没者柱数 沖縄県庁職員 469柱
(5)塔の命名 沖縄県民から募集し「島守の塔」と命名された。
(兵庫県HPより)
兵庫県出身戦没者3073柱の方々のお名前が記されており、
芦屋市出身の方々のお名前もあります。
平和の礎(いしじ)
沖縄戦等で亡くなられた国内外のすべての人々に追悼の意を表し、
世界の恒久平和を祈念するため、
国籍や軍人、民間人を問わず、
沖縄戦等で亡くなられた24万人余の使命を刻んだ記念碑が建立されています。
昨年はコロナ禍ということもあり、参列を自粛しましたが、
今年は所管の委員会の委員と言うことでもあり、参列を決意しました。
コロナにより県外への往来が自粛される期間が多く、
2年ぶりくらいの飛行機に乗り、本当に久しぶりの出張でした。
2年の間に法改正等によるようですが、
チェックインの方法も多少変更があり、
予約の際から久しぶりで手間取るほどの時間を経過したのだと、
実感しておりました。
また、戦没者柱数 3,073柱の中にも、芦屋市出身の方々もおられます。
当時どんなに恐ろしい思いをして、それでも国のことを思い、
それぞれの立場でやるべきことをされて亡くなられた方々に思いをはせると
いたたまれなくなります。
改めて平和への誓いを新たにする場所でもあることを肝に銘じて、
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、コロナ禍でもあるこの年に、
慰霊祭に伺い、献花をすることができたことはとても幸せなことだと思いました。
関係者の皆さま方にも感謝します。