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2010年04月13日

「仕組み債」による基金運用

「仕組み債」による基金運用は「市条例違反」と提訴
兵庫県 朝来市

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100413ddlk28040412000c.html
(毎日新聞ニュースより)


為替相場で受け取る利息が変動する「仕組み債」を使った
朝来市の基金運用市条例に違反するとして、
多次勝昭市長を相手取り、
解約した場合に生じる損失額8億8400万円を
契約を結んだ井上英俊前市長ら9人に請求するよう
求める訴えが神戸地方裁判所に起こされました。

訴状によりますと、市は07年、
地域振興基金など13億円を30年間運用する指定金銭信託契約を
三井住友銀行と締結。
元本は保証されるが、受け取る利息は為替レートで大きく変わる上
途中解約すると元本の32%しか償還されず
8億8400万円の欠損が生じ、
「最も確実かつ有利な方法」での運用を定めた
市地域振興基金条例に違反するとしています。

「事実上市側から解約できず、基金は30年間塩漬けとなる。
為替レートの確実な予測は不可能で
ギャンブルのような運用は認められない」と。

総務省によると、仕組み債による含み損に対する損害賠償請求は
初めてとのことです。
神戸市など全国24自治体が仕組み債で運用しているとのことですが、
芦屋市もその中の一自治体であるはずです。

ペイオフ解禁に伴い元本一千万円と利息を超える部分について
保護措置がなくなるため、その対策として、
公金を安全で確実有利に管理・運用する必要があり、
「芦屋市公金管理運用方針」が示され同時に
「公金管理運用検討委員会」という内部組織が設置されました。

「指定金銭信託」として、財政基金のうち10億を米ドル、
減債基金の2億を豪ドルで、基金を債権運用。
30年解約しなければ元本割れはしませんが、
為替相場の変動により一定基準によっては、0.1%と
非常に低い配当しか受けられません。
信託が継続する限り、マイナスにはなりませんが、
新聞報道や週刊誌にも「評価損」と報道されており、
決して賢い選択であったとは考え難いと思います。

「芦屋市債権運用基準」というものがありますが、
2.債権の運用に当たっては、
元本の償還及び利息の支払いが確実な国際証券、地方債証券、
政府保証債権のいずれかによって運用するものとする。
4.基金を債権運用する場合は、財政所管の長からの通知に基づき、
10年以内の運用を行う。
とあり、100年に一度の経済危機は予想外であったかもしれませんが、
30年もっていれば元本割れしないという理屈は通りにくい。
同基準において、
5.債権の選択に当たっては、
流通利回りの高い商品を優先的に購入するものとする。
という項目もあり、前記のものと矛盾する項目もあり、
そもそもこの運用基準自体に不備があるのではないか、との思いがあり、
この3月の総括質問において、
「公金の運用について」
を取り上げていました。

芦屋市議会議員 中島かおりホームページへのリンク



posted by 中島かおり at 22:05 | かおり通信
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